LPK日本語教育にデザイン思考とSECIモデルを導入

〜 特定技能・技能実習生育成の革新的アプローチ 〜 

  LPK日本語教育にデザイン思考とSECIモデルを導入

〜 特定技能・技能実習生育成の革新的アプローチ 〜 

▼SOKEN WAZE:インドネシア総研が描く日本語教育の新しい未来

2025年8月16日、インドネシア総研の代表であるアルビーは、全国の日本語教師と学校長を対象に「SOKEN WAZE」と題した特別講義を開催しました。
本講義では、弊社インドネシア総合研究所がインドネシアにおいて運営委託いただいている総研スクールの今後の学校運営方針と日本語教育の方向性が語られ、教育現場における革新への期待が高まりました。

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~ 講義のテーマ~

1.デザイン思考の導入:学生の「お困りごと(Pain)」に共感する教育へ

アルビーは、今後の日本語教育にはデザイン思考の考え方が欠かせないと強調しました。

デザイン思考では、

  1. 学生の課題や困りごと(Pain)に共感する
  2. 学生の立場に立って問題を定義する
  3. 解決策を創造し、試し、改善する

というプロセスを重視します。

従来のトップダウン型教育から、学習者中心の教育へ。
この発想の転換が、特定技能・技能実習生の現場対応力を育む基盤になると説明しました。

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2.SECIモデルとアルビーメソッド:知識を共有し、教育を進化させる

さらにアルビーは、ナレッジマネジメント理論のSECIモデルを引用し、総研スクールの教育改革について言及しました。

プロセス説明総研スクールでの活用例
S:Socialization(共同化)暗黙知を共有教師同士が授業経験を共有
E:Externalization(表出化)暗黙知→形式知成功授業をマニュアル化
C:Combination(連結化)形式知を統合教材・カリキュラムの統合
I:Internalization(内面化)形式知→暗黙知教師・学生が実践で知識を体得

特に、アルビーが自身の日本語学習経験から提唱するアルビーメソッドの中でアクティビティラーニング(動作から動詞を習得する学習法)は、このSECIモデルの実践例と位置づけられるでしょう。

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3.各学校のプレゼンと今後の展望

セミナーの最後には、各学校の日本語教師は「自校でこの理論をどう実践できるのか...」をテーマにプレゼンテーションを実施しました。
活発な意見交換が展開され、これからの実践課題を掲げました。

~これからの課題例~

  • 学生主体の授業デザイン
  • 教師間の知識共有体制の強化(e-learningマネジメントシステムなど)
  • 特定技能・技能実習の現場を意識した実践型授業の開発(即戦力となる人材育成)

インドネシア総研は、今後も定期的にこのような研修会を開催し、教育の質の向上と学校運営の革新を目指す方針です。

執筆:本田恭裕 (インドネシア総研_SUENAMI SCHOOL)