SOU Depok School では、介護分野での活躍を目指すインドネシア人材が、机上の学習にとどまらず、体験を通して日本語と文化を学んでいます。学生たちは言葉と動作を結びつけながら、実際の介護現場でも活きる表現力と協働力を身につけています。
日本語と文化を同時に学ぶ、実践的な教育現場
教育現場では、単なる語学教育ではなく「日本で働く力」を育てることに重きを置いています。
ともすれば退屈な暗記に終始しがちな語学ですが、動作や文化学習と結びつけることにより、生きた知識として身につけることが可能になります。こうした教育は、日本企業がインドネシア人を採用する際に求める“即戦力の育成”につながります。
その一環として、体験を通して日本語を学ぶ活動=アクティビティ・ラーニングを授業に取り入れています。
今回はその中から、日本語学習を始めて約4週間の学生たちが参加した「受付の飾りつけ」の授業を紹介します。
季節を感じる心を知る――授業の狙い
日本人は季節のうつろいを大切にします。
昔から食器や着物の柄、そして今ではショッピングモールのショーウィンドウなど、日常の中に季節感を取り入れる文化があります。この授業では、学生たちが秋のモチーフ(もみじ・いちょう・ぶどう・かき・どんぐりなど)を学び、実際に折り紙や画用紙で飾りを作りました。
さらに、学んだばかりの文型「〜てください」を使って、仲間に指示やお願いをしながら作業を進めることで、協働の場で日本語を使う訓練を行いました。
「その折り紙をハサミで半分に切ってください」「すみません、テープをとってください」といった会話が自然に生まれ、インドネシア人材が日本の職場で必要とされるコミュニケーション力を養う機会となりました。
授業の様子―秋を知らない国で、秋を想像する
授業が始まると、「いちょうは何色ですか?」「緑のいちょうはまだこどもですか?」といった質問が次々に飛び出しました。
インドネシアには四季がないため、学生たちにとって“秋の色”は想像の世界。
写真や映像を見ながら、日本の季節の風景を思い浮かべていました。
「わたしはぶどうを描きます」「ちゃいろのおりがみできのこを作ってください」と日本語で声をかけ合いながら、教室には明るい笑い声が広がりました。
教科書の中の文型が、初めて“人と協力する日本語”として息づいた瞬間でした。
💬学生の声――「日本語で話しながら作るのが楽しかった」
授業後に感想を聞くと、「友だちと日本語で協力できてうれしかったです」「秋の木の色がとてもきれい。日本に行ったら本物を見たい」といった声が多く聞かれました。
また、「飾り作りは介護のレクリエーションにも使えます」と語る学生も。
インドネシア人材の育成は語学力だけでなく、こうした“人と共に働く姿勢”を養う教育を通じて進められています。
🧭介護事業者・人材紹介会社の皆様へ
今回の活動は、単なる工作ではなく、「文化を通じてことばの意味を体で感じる」貴重な体験でした。
介護の現場では、言葉の通じ合いと同じくらい、相手を思いやる気持ちが大切です。
SOU Depok School では、こうした授業を通して、言葉と心の両面で日本社会に溶け込めるインドネシア人材を育てています。
将来、学生たちが日本の介護施設で笑顔を生み出す存在となるよう、私たちは日々教育に取り組んでいます。
今後も、日本企業と協力しながら、信頼できるインドネシア人採用のパートナーとして成長していきます。
