「外国人スタッフを採用したいが、現場に馴染めるか不安だ」——介護施設の採用担当者から、こうした声をよく耳にします。しかし弊社には、インドネシア人材については、「思っていた以上に現場に溶け込んでいる」「利用者さんとの関係が早くできる」という報告が相次いでいます。その背景には、単なるスキルではなく、国民性・文化・宗教観から来る根強い適性があります。今回は採用判断に役立てていただけるよう、その理由を6つに整理してご紹介します
1. 農耕文化が育んだ「チームで動く」習慣
インドネシアは古くから米作を中心とする農耕社会です。水路管理や田植え・収穫は一家だけでは完結せず、集落全体で分担・協力する仕組みが長年根付いてきました。
こうした環境で育ったインドネシア人は、「周囲と足並みをそろえる」ことを自然な行動規範としています。介護現場では複数のスタッフが連携するチームケアが不可欠ですが、その場面でインドネシア人材は指示を待たずに「困っている同僚を手伝う」動きを見せることが多く、採用側から高い評価を得ています。採用担当者からは「自分の担当が終わっても、ほかの入居者の対応を自発的に手伝ってくれる」「チームの雰囲気が変わった」という声をいただいております。
2. 高齢者との関わりが「生活の一部」として身についている
インドネシアでは祖父母との同居が一般的で、子どもの頃から高齢者と生活を共にしながら成長する人が多くいます。年上の家族の世話を通じて「面倒を見ること」への自然な慣れが生まれており、介護職に就く際の心理的なハードルが低い傾向があります。
採用担当者にとっては、「高齢者と接することへの抵抗感がない人材かどうか」が重要なポイントです。インドネシア人材はこの点で即戦力に近い素地を持っています。
3. 宗教観が「奉仕の仕事」への動機を後押しする
インドネシアは世界最大のイスラム教国であると同時に、キリスト教・ヒンドゥー教・仏教なども共存する多宗教国家です。宗派を問わず共通するのは「困っている人を助けることは善行である」という価値観です。
この考え方は介護という職業への向き合い方に直接影響します。「給与のために働く」だけでなく「人の役に立てる仕事」として介護を捉える人が多く、精神的な充実感が離職抑制にもつながります。採用側は動機の深さを面接で確認することで、定着率の高い人材を見極めやすくなります。
4. 素直さと向上心が研修コストを下げる
受け入れ企業からよく聞かれる評価のひとつが「指導したことをすぐ実践に移してくれる」という点です。介護現場では技術・言語・接遇マナー・記録業務など、入職後に習得が必要なスキルが多岐にわたります。
インドネシア人材は日本での就労をキャリアの大きなチャンスと捉えているため、学習意欲が高く、資格取得(介護福祉士など)へも積極的な傾向があります。採用担当者としては「育成コストを回収できる人材かどうか」も重要な視点ですが、この点においてインドネシア人材は期待値が高いと言えます。
5. 日本文化との価値観の近さが職場適応を早める
日本とインドネシアには、文化的な共通項が複数あります。
これらの共通点が、職場でのトラブル発生率の低さや、利用者との関係構築の早さとして現れるケースが多く報告されています。採用後の「馴染むまでのラグ」が短いことは、施設運営の負担軽減にも直結します。
6. 人口構成が示す「長期的な採用ポテンシャル」
インドネシアの人口は約2億8千万人を超え、平均年齢は30歳前後です。生産年齢人口の増加が今後も続くと予測されており、日本の介護業界にとって安定した人材供給源となり得ます。
特定技能制度を活用することで長期就労が可能となり、介護福祉士資格の取得や施設内でのキャリアアップにつながるモデルを設計しやすくなります。単年の人手補充ではなく「中長期の人材戦略」としてインドネシア人材を位置づける企業が増えています。
採用担当者が押さえておきたいポイントまとめ
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